蛍光灯の上手な使い方

ワット数と消費電力

 まずワット数というのは何のこのでしょう。蛍光灯に限らず、照明器具に表示されているワット数は消費電力の事です。ですが面倒なことに、もうひとつワット数が単位として使われているものがあります。ほとんどのメーカーで、ワット区分というものがあります。これは消費電力ではなく、明るさを示すものです。蛍光灯には、20W型、40W形、100W形など、パッケージの表面に大きく印刷されていると思います。これは実際に必要とする消費電力ではなく、40W形であれば、白熱電球でいえば、40Wの消費電力を必要とする電球くらいに明るいですよ、という目安です。省エネタイプの蛍光灯では、100W形、60Wというように100Wくらい明るいですが60Wしか使っていませんよ、というような商品があります。そうなると、消費電力はどっち? そのくらい明るいの? と疑問に思う人も出てくるのです。また、LED蛍光灯が出た当初、これもこうした表現を使って明るさを表していたのですが、蛍光灯よりも暗い、どうして? と問題になりました。これはLEDの特徴でもある光の指向性も絡んでのことなのですが、LED蛍光灯は暗いという印象を与えてしまうことになりました。現在LED蛍光灯の明るさの単位は、lm(ルーメン)で表示されています。これで分かりやすくなったかと言うとそうではなく、ますます分かりにくくなってしまいました。ルーメンは日本語で言えば「光束」、光束というのは放射量における放射束ということになります。ものすごく分かりにくいですが、人間の目に感じる明るさはこのくらいですよ、という目安になります。ですが今まで、何ワット相当の明るさ、というかんじで明るさを認識してきた人には、なかなか数字をみて感覚を掴むことができません。また、LED蛍光灯には、その仕様書の中に発光効率と呼ばれる項目があります。これはルーメン毎ワット(lm/W)という単位で表示されています。これはその電球や蛍光灯の効率の良さを表す単位で、数字が大きければ大きいほど、効率がいい、つまり省エネだということになります。

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