蛍光灯の上手な使い方

グローランプの役割

 一昔前の蛍光灯と言えば、グローランプ式が主流でした。蛍光灯の寿命はかなり長いため、現在もそれほど長時間点灯しない場所などでは普通にこのグローランプ式の蛍光灯が利用されていますから、眼にしたことのない人というのはいないのではないでしょうか。それでは、このグローランプ、なぜ必要なのか考えたことはあるでしょうか。  一昔前は、蛍光灯と言えば点灯までに時間がかかるもので、ちょっと反応が鈍い人という意味で、比ゆに出されるようなものでした。現在の蛍光灯はインバーター式のものが主流で、すぐに点灯できるようになっています。そして、誰もが目にしたことのあるタイプ、グローランプがついたタイプ、その違いはグローランプです。グローランプは別名、「点灯管」といいます。インバーター式の蛍光灯、ラピッドスタート式にはグローランプは使われていません。
 グローランプの役割は、蛍光灯を光らせるために必要な電圧を得るためのものです。グローランプを利用する蛍光灯は、スイッチを入れてから灯りが付くまで、2、3秒かかります。ですが、グローランプイコール点灯管というわけではなく、電子点灯管やデジタル点灯管もあり、点灯管全てがグロー式ではありません。
 蛍光灯の点灯方式は他にもあり、ラピッドスタート式、インバーター式があります。ラピッドスタート式はウサギのように早く点灯するという意味で名付けられたそうです。これは予熱用電源部があり、素早く温めることが可能となり、その分点灯管式に比べて素早く高電圧状態を作る事ができます。欠点としては、予熱用電源部がある分、重いということです。これから紹介する、インバーター式の蛍光灯が普及するまでは、病院や学校など、多くの場所で使われてきました。そのため、高い場所に取り付けられる事が多く、重たい安定器を持つラビットスタート式の蛍光灯は、交換の際外すのに苦労していました。

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